スタッフのその声に残念がる雪。
反対にほっとして仕事に戻る滝さん。
「はぁ~…よかった」
なんてため息もついてる。
「素顔ぐらい見せてやれば
いいじゃないっすか。
別に減るもんじゃないし…」
「そうゆう問題じゃないでしょ?」
「ってか…なんでいきなりニューハーフに
なったんですか?」
そう聞くと滝さんは眉間にしわをよせて
俺を見つめてきた。
そしてゆっくり口を開いて、
「…光輝くん?人には言いたくない
過去ってものがあるのよ?」
って、怖いぐらいの笑顔で返してきた。
「はぁ…」
「それより、昨日の雪ちゃんの案。
すっごい評判いいらしいわよ?」
「案?」
「衣装を選んだのはあたしだけど
背景とか演出とか。
やっぱり雪ちゃん才能があるのね」
撮影をしている雪を見つめながら
何度もうなずいてる滝さん。
「才能…やっぱりあるんすかね…」



