「だってじゃない!!…分かった。
警察行こう。なんだったら
施設にでも行こう」
そう言って手を掴んで連れて
行こうとしたけど、
「やだ!!!」
「は?」
「お願い!!!ここに置いてください!!!」
そう言って頭を下げた。
は?ありえない。
「嫌だね。行くぞ」
「離して!!!」
掴んだ手を思い切り離された。
俺をじっと睨む。
「…お願い。おいて」
「無理だ」
無理に決まってる。
「ほんのちょっと…あと少しそれが
積み重なってずっと居ることに
なるのが目に見えてる」
「じゃあなんで私のことこの家に
連れてきたの?」
え…。
「それは…」



