「どんな感じで撮影するかですよね?」
にっこりとそう言った。
「さすがうちのトップモデル。
話が分かるな」
香奈さんに答え渡部さんも笑った。
さっき俺に言ったことを香奈さんにも?
「…服は甘いワンピ。
ボトルに合わせて色はピンクかな?
できるだけドレスに近い感じのデザイン。
それと小さいけどきらびやかなティアラ。
髪もメイクもお嬢様っぽく…けど、
目は強調して」
「うん…それで?」
「撮影の時に上からひかるものを
降らせてゴージャスにした方がいいかも。
服がドレスじゃない分、そこで
セレブ感を出す感じで」
「…なるほど。分かった、ありがとう」
「いえいえ」
笑顔で会話を交わす2人。
俺には何のことかさっぱりわからない。
それに気づいたのか渡部さんが
口を開いた。
「ここの会社とは長い付き合いなのを
お前も知ってるだろ?」
「え?あっ、はい…」
「そのせいか具体的なことは
全てうちにまかせられる。
イメージだけを伝えると
後のことに口出しをしてこないんだ、
ここの会社」



