「香奈、ちょっといいか?」
「はい?」
渡部さんは香奈さんにボトルを手渡した。
「今回の商品で…モデルは雪ちゃん。
ティーン向けに売り出し、プリンセスを
イメージ。中高生にもセレブ感を
味わってもらいたいらしい」
渡部さんの説明を真剣に聞く香奈さん。
渡部さんは何をするつもりなんだ?
まったく意味がわからない俺をよそに
香奈さんはボトルを真剣に眺める。
「すっごいいい香り…バラの香りね」
え?
ボトルのノズルに鼻を近づける香奈さんを
見て、俺も香奈さんを真似る。
「本当だ…すごいバラの香り…」
まだ未使用の新品のはずなのに
鼻を近づけると香りがした。
「中身は…」
おもむろに中身を出す香奈さん。
出てきた瞬間バラの香りが周りに
広がった。
「中身は普通か…。
確かにこんな香りで髪洗ってたら
セレブになった気分よね…香水みたい」
出した中身を近くのタオルで拭きとると
渡部さんを見て、



