『光輝ほどのイケメンがさ?
悪いけど瞳ちゃんみたいな平凡な女の子を
あれだけ愛してたって…
かなりのドラマじゃん?』
なんじゃそりゃ。
『瞳ちゃんだって着飾れば普通の
子の中では目立つほうだと思うけど、
モデルの子を見てるとかすんじゃうしね。
それに雪ちゃんと出会っちゃったら
もう勝ち目無しだよ!!』
携帯の向こうで大笑いしてる香奈さん。
…そこまで言うか。
『まぁ?…どうせ光輝はもう雪ちゃんしか
見えてないから心配は無いと思うけど…』
「心配?…って?」
『どうせ日本に帰ってきたならSevenに
復帰するでしょ?
そうじゃなくても瞳ちゃんを
逃がさないと思うよ?渡部さんが』
「ってことは…」
…雪と瞳が同じ職場で働くって…こと?
『まぁ…頑張りな?
瞳ちゃんがどうあがいたって光輝が
雪ちゃんのことを好きでいるかぎり
瞳ちゃんに勝ち目はないんだからさ?
じゃあね』
そう言って切れた香奈さんの声。
携帯から視線をずらした先には
まだほっぺに涙がこぼれてる雪。
「…ごめんな…雪」
本当にごめん…。
あれからクリスマスのことが
嘘だったみたいにいつもと
変わらない毎日が過ぎた。



