けどちょっと変人。
でも性格はいいしよく気がつくから
デビューした時からすぐに人気がでた。
歳はひとつ上。
俺が高校卒業してこの業界に入ったとき
失敗続きで落ち込んでた俺を一番に
心配してくれた人。
彼女の支えもあって俺は頑張ってこれた。
俺の恩人だ。
「そういえば…本当は今日のスタイリスト
瞳ちゃんだったのになぁ~」
「えっ…」
「なんかね?今日は大切な用事があるから
どうしてもこれないんだってぇ~。
なんか聞いてない?」
「いやっ…あの。実は…」
「え?」
「…別れたんです。昨日」
「はっ?…でも、
昨日ってクリスマスイブよ?」
「あっ…そうなんすけどねっ」
軽く苦笑いをして楽屋の片づけをした。
正直そのことについて
触れてほしくねぇ…。
話題変えなきゃ…。
「か、香奈さん!その雑誌。
ずいぶん古いですね」



