系の瞳の香りと違いどこか
優しくておちつく香り。
この子の香りだな。
…さっきの瞳の料理。
全部冷たかったけど…。
今まで食べた瞳の料理の中で
一番温かくて心にしみた。
それに気づけたのもこいつのおかげか…。
「…ありがとな」
ありがとう。
お前にあんなこと言われなかったら
瞳の料理は捨ててた。
最後の瞳の温かさも
感じることはなかった。
お前を拾わなかったら。
お前に出逢わなかったら…。
「やっべぇ寝坊だ!!!」
7時!?
約束は7時なのに…。
朝めし食ってらんねぇな…。
急いで着替えて出る支度。



