Seven...KOKI



手を引っ込めて落ち着く俺。



手を引っ込めて俺を見つめるその子。



「違うの…。このスープが」



「うん」



「冷たいけど…温かくて…」



えっ…。



「冷めても…愛情が入ってたら
温かいんだって思って」



「温かい…?」



「きっと元カノさん…あんたのために
一生懸命作ったんだよ…」



そう言ってスープを俺の方に寄せてきた。



「食べて…あげて?」



その子を見つめてスープを見つめた。



スープは見るからに冷めてるけど
ほんのりいい匂いがした。



器を持ち上げて一口。



飲んだ瞬間なんか涙がでてきた。



「…あのっ…」



「…あっわりぃ」



あわてて涙を拭いた。