Seven...KOKI



そう言って弁当を机の上に持っていった。



「じゃあ…いただきます」



「どうぞどうぞ」



その子はソファーからおりて
フォークとナイフを手に取った。



俺はそれを確認して弁当のふたをあけた。



そしてご飯を口に運ぼうとしたとき
その子がフォークとナイフを
机に置いたんだ。



「…食わないの?」



「あっ…ううん。いただきます」



そう言って器ごと持ち上げて
スープを一口飲んだ。



俺もそれをみて弁当を再び食べ始めた。



「…ぐすっ」



聞こえた鼻をすする音に顔を上げると
その子は泣いてた。



「どした!!まずかったか!?」



「違う…」



「あっ…やっぱり冷めたのじゃ
上手くない…か?今温めてやるから…」



「違うのっ!」



スープに手が伸びた俺の手を
冷たい手が止めた。



「違う…」