「安心しろ。のぞかねぇし。
それにそこの部屋には鍵ついてるから
襲いたくても襲えませんから~」
そういいながら俺は机の上の
ビールを片付けた。
その時だった。
ぎゅるるるる…
女の子を見ると頬を赤らめて
おなかをおさえてる。
「腹…減ってんの?」
その子はゆっくりうなずいた。
「分かった。これ食え」
俺は机の上の瞳が作った料理を指差した。
「…でも」
「いいから食え」
「…あんたの手作り?」
「元カノがつくった最後の料理」
俺は少し笑って言った。
「元カノ?」
「クリスマスイブの夜にふられたの。
ってか…今さっき?」
「えっ…」
「食っちまったらなんか泣きそうだし…
お前食ってくれよ。俺はこれがあるし」



