あげくの果てにははさみうちで
かかってきて自分達でぶつかりやがった。
「くそっ!覚えてろよ!!」
そして何も反撃せずに勝手に
どっかに走り去っていった。
「なんだよ。ばっかじゃねぇ?」
あっ、そうだ。
「雪!」
振り向くとしゃがみこんでる雪。
「ひっく…こう…光輝」
はぁ…。
「雪~!!」
俺は子供みたいに雪に抱きついた。
「あぁ~…もう!ばか!
俺がどれだけ心配したと思ってんだよ!
2時間ぐらい探しまわったんだぞ!」
雪の目を見てどなった。
「うぅ…ごめんなさい」
「でも、無事でよかった」
そして、もう1度強く抱きしめた。
「雪…」
「…おい」



