「…くぅ~ん。わん!!」
「ほらっ。熱いから気をつけろ」
皿にホットミルクを注ぐと
ゆっくりなめだした。
「ハンバーグ弁当…食うかなぁ…」
コンビニの袋から弁当を取り出して
犬を見つめた。
「…犬に弁当あげるの?」
「ん?」
声がする方を向くとコップを
机の上に置きながらこっちを
見てる女の子。
「えっ…?」
「犬に…人間の食べるものあげるの?」
「あっ…しゃべった」
「えっ?…あっ…」
「しゃべったしゃべった!!」
俺は騒ぎながら女の子の隣に座った。
「あんた名前は?
なんであんなとこにいたんだよ」
「…」
「まただんまり…、まぁいいや。
寒かっただろ?そこの部屋入ったら
ベッドあるから休めよ。
風呂入りたかったら入ってもいいぞ」
「えっ…」



