Seven...KOKI



あれ…。



いつのまにか終わってる。



「光輝。今日はいつもより
動きがよかったぞ!
いつもこれぐらい働いてくれればな」



そう言って俺の背中を叩いて
歩いていった渡部さん。



え?



俺…記憶がない。



ずっと…。



ずっと雪のこと考えてた。



「光輝」



「はい…あっ。香奈さん」



「答えだしたの?」



「答え…」



「雪ちゃんのこと…って、
その顔じゃだめだったみたいね」



だめ…どころじゃない。



最低なことをした。



「今日の光輝変だよ?」



「え…」



「周りのみんなは騙せても
あたしの目は騙せないからね?
ずっとぼーっとして…、
何か考えてる時の光輝は
なぜかてきぱき仕事するんだよ。
今まで面倒見てきたあたしが
言うんだから間違いない」