「…光輝?あの、ご飯作らないと」
「雪…俺」
そうつぶやくと俺の顔は
どんどん雪に近づいてた。
俺も分からない。
何してんだ?
だんだん近づいて唇が触れようとした時、
頭を瞳の顔がよぎった。
その瞬間雪に向いてた顔は下を向き、
フローリングには涙がこぼれた。
雪の涙…。
「…もう…いい」
そう言い残して自分の部屋に
入っていった雪。
ばかだ俺。
そのまま壁にもたれて座り込んだ。
「…何やってんだ」
「…くぅ~ん」
「モカ…俺バカだな…」
キス…。
できなかった。
できない上に瞳のこと考えるなんて…。
最低だよ…俺。
あれからいつのまにか寝てて、
起きると朝の10時。



