Seven...KOKI



「本当に明日、デートしてきていい?」



「何言ってんだよ。
俺が反対する理由…ないじゃん。
ほら、できたぞ。気をつけて…」



「あたしが光輝のこと好きでも?」



驚いて雪を見た。



真剣な瞳。



「雪?」



「あたしが…光輝のこと好きでも
止める気にはならない?」



「…」



「…ごめん。やっぱいいや。
今のは忘れて?よし!」



そう言って立ち上がった雪。



「ご飯今作るからね」



何だよ…。



あんなに真剣な瞳で。



涙目だったのに…。



俺はそう思うと無意識のうちに
キッチンに向かう雪を壁に追い込んでた。



「え…」



どうすればいいのか分からないんだろう。



「光輝…?」



困り果てた瞳で俺を見あげてる。



俺も…どうすればいいのか分からない。



何でこんなことしてるんだ?