「ほらっ!行くぞ」
勢いよく立ち上がったら
その子もつられて立ち上がった。
そのまま路地を出ると
少し後ろからとぼとぼとついてきた。
警戒してるなぁ…。
そんなに俺怖い奴に見えるのかなぁ…?
ちょっとショック…。
「着きましたっと」
家に到着し、ポッケから鍵を出して
ドアを開けた。
「さぁどうぞっ」
不安そうに玄関に入っていく女の子に
続いて俺も入る。
「ソファーにでも座ってろ」
そう言うとあたりを見渡しながら
おそるおそるソファーに座る女の子。
それを確認してから
ホットミルクを3つ作った。
「ほいっどうぞ」
さしだしたコップを軽くおじぎしながら
受け取った。
「おいっわんこ!!どこだ!」



