Seven...KOKI



「今日の夜もう1回考えてみな?
まだデートを止めさせるのには
間に合うんだから、
雪ちゃんのこと考えてみなさい!」



そう言って香奈さんは楽屋を出て行った。



「…そんなこと言われても」



考えるって?



何を考えればいい?



俺は雪のこと好きなのか?



嫌いではない。



でも…。










今日1日考えたけどまだ分からない。



実際、今一緒の家にいても
どきどきしない。



ただ…暖かい。



家族みたいな。



家族?



「そっか…家族か」



「え?光輝なんか言ったー?」



キッチンから俺の方を見て聞いてきた。



「え?いや、なんでも…」