Seven...KOKI



でもやっぱり、それは本当の恋じゃ
ないって思ってたみたいね。



けど、違った。



光輝が瞳ちゃんのことを思い出したり
瞳ちゃんのことでせつなそうにするたび
傷ついてる自分がいたって。



いつのまにか瞳ちゃんに嫉妬して、
丈君に似てる光輝じゃなくて、
光輝自身に惹かれてた。



あたし何度も相談受けてたんだからね?」



「相談?」



「そう。そりゃ~一緒に住んでて
何も思わないほうがおかしいんじゃない?
あたしは雪ちゃんのこと変だと思わない。
むしろ、あんたの方が変だよ」



変って…。



「何も雪ちゃんのために自分の思いを
おさえろって言ってるわけじゃない。
けどせめて雪ちゃんの思いぐらい
分かってあげたら?」



「雪の…?」



「雪ちゃんの気持ちはいくら私だって
確実に分かるわけ無いけど…。
デートするって光輝に言ったってことは
止めて欲しかったんじゃないの?」



「え!?」



「じゃなかったらわざわざ言わない。
友達と遊ぶとか言うはずでしょ?」



そ…ゆうことか。



「…まぁ、デートするって聞いて
それだけテンション下がってたなら…」



「え?」