Seven...KOKI



初恋の女の子。



あれだけ愛した女の子。



結婚も考えた女の子。



「…けど、瞳にふられた傷は
雪のおかげで癒された…
それは確かなんですけど…。
それが好きにつながるかどうか。
年だって離れてるし…。」



「はぁ…あんたも面倒くさいわね。
言わないようにしてたけど全部話す」



「…何をですか?」



「あんた達があたしの家に
泊まってたときがあったでしょ?
その初日の日よ。
あたしが雪ちゃんを病院に
連れて行った日」



「はい…」



「あの時にね。
なんで光輝に助けを求めたの?
って聞いたら初恋の男の子に雰囲気が
似てるからだって」



「初恋…って」



「なんだっけ…福井丈?
雪ちゃんが中3の時に雪ちゃんの
目の前で亡くなった男の子」



そういえば…園長先生が言ってたな。



似てる?



俺がそいつに?



「好きだった男の子だし…。
あんなことがあった後でしょ?
それで光輝に惹かれてたらしいの。