は?
「光輝。
あんた雪ちゃんのことどう思ってる?」
準備してる俺の手を止めた香奈さんは
俺の目を覗き込んで聞いてきた。
「どうって…」
俺は目をそらして
近くのソファーに座った。
香奈さんも俺についてくるように
ソファーに座って、
「雪ちゃんはあんたのこと
好きなんだよ?」
「…はい」
「え…はいって。あんた知ってたの?」
「…先週、たまたま聞いちゃって」
俺はその時のことを話した。
「…そう。なら話は早い。
光輝は雪ちゃんのこと好き?」
好き…?
分からない。
「好き…って。どういうことですかね?」
「え…?」
「瞳のことがあって…
俺、分からなくなったんです。
瞳は好きだった。
それは間違いなく事実です」



