「そこまではね?…でもそのあとに
『俺…前から決めてたんだ。
プロポーズは香奈の誕生日に…』って」
あっ…。
「その言葉でかちんっってきちゃって。
持ってきた指輪なげつけちゃった…」
「えっ…それはまずいっしょ?」
「だよね…でも許せないもん!!
光輝も雪ちゃんの誕生日もうすぐだし
忘れないであげなよ?」
えっ?
「女の子はそういうことに
敏感なんだから…」
「まっまってください!雪の誕生日?」
「えっ?うん。
5月の27日でしょ?再来週の…
ちょうど日曜じゃない」
「再来週の日曜…」
「えっ…まさかとは思うけど、
光輝知らなかったの?」
知らなかった…。
再来週!?
「香奈さん…俺どうしたらいいんすか?」
「そんな目ですがんないでよ…。
ってかそろそろスタジオ
戻らなくていいの?」
あっやべぇ。



