えっ?えっ?
ゆっくり後ろを振り向いたら
ストラップをつけた鍵をちらつかせながら
にこにこしてる雪がいた。
「あっ…そんなにびっくりした?
ごめんごめん」
平謝りしながら俺にストラップを
渡してきた。
「…なんだこれ」
「日頃の感謝のしるし」
よく見ると雪が鍵につけてる
熊のストラップと色違いのものだった。
雪のはピンク。
俺のは水色。
「…」
「光輝?…もしかして嫌だった?」
「あっ…いや?ありがとう」
俺は雪からもらったストラップを
すぐに鍵につけた。
「そうだ…俺も、これ」
「これ…」
「雪専用のヘルメット。
元カノが使ってたやつだとあれだし…」
「う、うん!…光輝ありがと」



