Seven...KOKI



寒いのか少し赤くなった頬。



長いまつげ。



すいこまれそうなほどきれいな瞳。



けどその瞳からは大粒の涙が流れてた。



なんだ…この子。



俺と目があった瞬間震える手で
涙を拭いたその子。



「あんた…ここで何してんの?」



何も言わず女の子はうつむいた。



「名前は?」



「…」



「家は?親は?」



「…」



「何歳?」



「…」



「なんでここにいるんだよ…」



何も答えずただ俺を見つめてる。



「…何も言わないならもう
知らないからなっ。じゃあ」



そう言って路地から出ようとした時。



「…くしゅんっ」