生きたがりの私たちへ


死ぬことなんて全然
考えていなかった。

もっと先にあることだと思ってた。

なんで、こんなに悲しいんだろう。

「汐夏ちゃん、大丈夫…?」

絶対、私、ひどい顔してる。

「…ごめん」

紫萌は大きく首を振った


15分くらいで紫萌の家に着いた

「おじゃまします…」

紫萌の部屋に案内されて
私はクッションの上に
座った

「お茶持ってくるね」

待っている間、
部屋を見渡していた

これは、小学生のときの写真かな
これは、中学の入学式……!

棚の上に自由帳が置いてあった

…ぐちゃぐちゃに落書きされた。