さて、私はどうしよう

やることないし、
お腹も空かないし。

「家にでも行ってみようかな…」

でも、家族に会いたくないな…。

ずっと悲しんでたらどうしよう、
でも逆に吹っ切れていたら…?

「…どっちも、やだなぁ」

すると、紫萌は私の手を取って、

「私の家に来ない?」

と、真剣な目で言ってきた。

「…え?」

「汐夏ちゃんはたぶん
他の人には見えないと思うし、
そもそもうちは親が
仕事で忙しくていないから」

うーん、と私は考えて、

「じゃあ、お言葉に甘えて」

と言った。

「よかった、
色々お話したいし!」

紫萌は嬉しそうに笑った