ザワザワ…

あぁ、久しぶりだな

騒がしい教室、馴染みのある雰囲気

そして…

目を開けると
私は自分の机の前に立っていた。

_花瓶が置かれている机の前に。

「…あれ…」

私の足は透けていた。

私はつい、この前事故で亡くなった

トラックにはねられそうになった
1人の少女を庇って。

「…なんで私、ここにいるんだろう?」

もしかして、あれかな
未練が残ってるから~、みたいな。

でも私、1人だし、
どうすればいいのだろう。