彼女に一番好きな遊びを訊かれて、火遊び、と答えた。 あれから、他のやつと何人も遊んだ。 けど、誰も川橋の代わりにはなれなかった。 薄々気づいてた。 彼女が他の男ともそういうことをしていると。 俺はその内の一人に過ぎなかったということ。 俺が、彼女に一番近い存在だったということ。 波長がたまたま合っただけ、あの出会いに深い意味なんてなかったのだと、廊下で川橋を見かける度女々しく自分にそう言い聞かせていた。 それでも。