「遊、今日うち来ない? 親いないんだ」 「うわ、露骨すぎだろお前」 「嫌?」 「わーったよ。行きゃいいんだろ、行きゃ」 別に俺だって好きでこんなことをしてるわけじゃない。 ただちょっと事情があって家に帰りたくないだけ。 連日女の子の家に上がり込んで、年不相応な遊びをする。 こういうろくでもないことを平気でできてしまうあたりは、あの母親に似てしまったのだろう。 子どもは親の嫌なところの寄せ集めなのかもしれない。