「お父さん勤めているの会社に、イタリアから転勤してきた若いイタリア人がいるんだ。その人が教えてくれた」

「へえ〜……」

国が違えば文化も違う。味噌汁などしょっぱいものを朝から日本人は食べるけど、イタリアでは甘いものなんだ。ちょっと……いや、かなりびっくり。

「こんな朝ごはんとっても楽だわ〜」

「おいおい、俺は君のお味噌汁が大好きだぞ」

楽な朝ごはんにお母さんはニコニコしている。お父さんはビスコッティを口にし、お母さんに言っていた。

甘い朝ごはんは初めてでおいしく食べた。時計を見ると、そろそろ家を出なくちゃいけない時間。

「ヤバッ!そろそろ行かなきゃ!」

赤いリボンの紺のブレザーの制服に着替え、歯を磨いたり顔を洗ったりする。そして身支度を整えて家を出た。



「おはよ〜!!」

「おはよう!」

学校へ向かう途中、仲のいい友達の桃(もも)ちゃんと会った。私たちは笑って挨拶する。

「あれ?その髪飾りどうしたの?可愛い!」