「とてもおしゃれですね。素敵です!」

黒板アートが描かれ、手作りの花で飾られた教室を見てアレッサンドロさんが笑う。褒められた!嬉しい!

「アレッサンドロさんと初めて会ったカフェをイメージしたんです。まあ、あそこよりは劣るかもしれないですけど……」

「そんなことないですよ。世界にたった一つだけのカフェですね」

「はい!」

アレッサンドロさんを席に案内し、私は仕事を始めた。

「すみませ〜ん!」

すぐ近くのテーブルから声がかかり、私は「はい!」と返事をして向かう。

「紅茶とパンケーキを二つずつお願いします!」

「かしこまりました!紅茶とパンケーキを二つずつですね!」

私は笑い、注文を受け取る。視線を感じて振り付けば、アレッサンドロさんがニコリと微笑んでいた。私もニコリと笑う。

アレッサンドロさんは、ツナサンドとコーヒーを注文していた。オーダーを取っていたのは桃ちゃん。目がハートになってる……。