「アイリスは、関係ないだろ!?」

「いや、関係があるでしょう。あの女が来てから
ルチア様に悪影響を与えている。疫病神だ!」

大臣達は、東洋の話が私の方に流れた。
この期に陛下と引き離す気だろう。
陛下に悪影響を与える疫病神か……。

気になって覗いていた私は、
その言葉にショックを受けた。確かに
こんな事になったのは、私も半分影響している。
陛下は、私は、私でいいと言って下さったけど
やっぱりそばに居るべきではないのだろうか。
居たたまれなくなりその場を立ち去ろうとした。
するとリュウ様にぶつかってしまった。

「おや、アイリス。こんなところで
どうしたんだい?」

「リュウ様!?……それは……」

どうしよう。覗いていたことがバレてしまった。
私は、動揺して目線を逸らしていると
リュウ様は、ニヤリと笑った。

「丁度良かった。ちょっと報告があってね。
君も一緒に聞いてほしいと思っていたんだ!」

そうリュウ様が言うと私を連れて
堂々と会議室のドアを開けた。
ちょっとリュウ様!?今、大事な会議が!!

「皆聞いてくれ。本日から
アイリスは、俺が引き取ることになったから」

えっ……えぇっ!?
リュウ様の言葉に驚いてしまった。
な、何を言い出すのよ?

「ヒルストン伯爵!?
それは、どういうことですか?」

「何故、このようなメイドを……」

大臣達は、混乱をしていた。
もちろん私も……。
リュウ様は、陛下の顔を見るとニヤリと笑った。