「なんて女だ!?メイドのくせに」

「あれは、本当にメイドか?
身軽過ぎるし……ただ者ではないぞ」

盗賊は、驚いて次から次へとそんなことを言い出した。
メイドではなくて女騎士なんですけど……。
まぁ、この格好だと無理ないけど
呆れつつも攻撃を続けた。

あっそれよりも国王陛下は!?
私は、慌てて振り返ろうとしたら

「やっぱりミニスカにして正解だったな。
動けば、動くほど白のレースのパンツが丸見えだ!」

ご満悦に私を見ながら感想を言っていた。
おい。一大事な時な何処を見ているのよ!?
私が心の中でそうツッコんだ。すると隙を見つけて
国王陛下に向かって1人の盗賊が襲おうとしてきた。

「ルチア様。危ない!?」

しまった!!
私は、慌てて助けようと走り出そうとしたら陛下は、
ニヤリと笑っていた。

「人の邪魔をするものではないぞ」

そして素早く剣を構えると振り向き様に
盗賊を切りつけた。その後も向かって来る盗賊に対して
華麗な剣さばきを見せつけた。
嘘っ……強い!?

華麗な動きだけではなくて圧倒的な力強い剣さばき。
かなりの実力さだとすぐに分かった。
騎士の中でも……いや。それ以上だろう。
私に守らなくてもいいと言った意味がようやく
分かった。その必要がないからだ!

「おい、なんて奴らだ!?」

「バケモノか……アイツら」

何十人の敵を私と国王陛下は、
圧倒的な力で次から次へと倒して行った。
最後の反撃で残りは、お頭1人となった。
あの女性は、驚いて逃げ出してしまったが……。

「くそっ!!」