人間嫌いの本当の気持ち

ある日、私の仕事場移動の話しが無かった事になっていた。

私は作業する席を移動させられた。
彼女の隣に、
彼女と向かい合う形になった
距離はそこそこ、声が聞こえにくい事があるくらいの距離だ。
移動させられた理由はわからない。


私は彼女に話しかける機会が少し増えていた。
仕事の話しだ、いまだに現場で話す人が出来なかったため。

警戒心が薄れていた
彼女を頼ろうとしたのだろう

私が仕事の質問をすると、彼女は丁寧に教えてくれた。


私は、あの彼女の笑っている顔を見てから、
彼女のことを観察するようになっていた。

変な意味ではない、彼女の仕事を見ていた。

彼女の作業は早かった、しかし不思議と凄く丁寧だった、そしてミスもほぼ無かった。

他の人に大きな声で指示を出し。
常に次の仕事を用意していた。

作業中時折に起こる小さなハプニングや、誰かのミス、しかし彼女は、常に笑顔で対応し、人にイライラして感情を向ける様子も無かった。

何か楽しそうだったように私には見えた。

そして私はそんな彼女を見ていて少し楽しかった

しかし同時に気が付いたことがあった。