人間嫌いの本当の気持ち

それから。


また、違う場所での仕事が始まる。

やはりつまらない。楽しくも無い

寂しくなる。


ある日、彼女を偶然見かけた、前の会社、私が最初に紹介され、仕事を断られた方、

会社の前を偶然通りかかった。
彼女とすれ違う形になる。

彼女は携帯を見ながら歩いていたため、
こちらに気が付かなかった。

彼女が私の隣を過ぎて行く…
 
つい私が声をかけてしまった。
「あ…、Fさん!」

「あっ…」
彼女もこちらに気が付いた。

だが彼女が振り返るのが遅かったため。
間にはかなりの距離があった。

10秒近く沈黙が続いた。
距離を詰めることはなかった。

彼女が振り返り、歩き始めたため。

私も何もしなかった。

追いかけて話がしたい気持ちがあった。
何故かその数分後、雨がふってきた。

私は心の中でもその雨を言い訳にした。


私はそのまま帰った。