私の番が回ってきて「どうか、当たりませんように」と強く念じながら、くじを引いた。
お願いだから、私じゃありませんように。
モデルなんて、私には荷が重いもん。重すぎる。
だって、“かわいい” が武器になる場所だよ?
私がいちばん向いていないことなんて、火を見るよりも明らかなんだから。
大丈夫、大丈夫……だって、20人もいるうち、選ばれるのはたったひとりだけなんだし。
確率は20分の1、当たる方がよっぽど難しい。
なんて、強く願うほど、それが裏目に出るもので。
「……っ!」
折りたたまれた紙を開いた瞬間、目に飛び込んできた赤マルに絶句する。
だって、ハズレだったらなにも書いてないって言ってた。ということは、この赤マルは……。



