「白浜陸斗です。趣味はサッカーをすることです。1年間よろしくお願いします。」




ペコッと頭を下げ、もとに戻す。



担任が、



「白浜は、斎藤の隣な。あいつ、めちゃめちゃ頭良いし、生徒会入ってるから、かなり信頼できるぞ。てな訳で斎藤、後で白浜に校舎を案内してやってくれ。」




と言うと、聞き覚えのある、綺麗なソプラノの声が返ってきた。





「分かりました。」





声のした方向を向くと、やっぱり彼女だった。






隣の席に座ると、俺は、普段の塾の時みたいな感じで挨拶をする。





「よ、斎藤。」





「ねえ、めっちゃビックリしたんだけど!?こっちに転校してくるなら1言言ってくれれば良かったのに!」