信じられなかった。





でも、本心で言ってることは、すぐにわかった。





梨音の顔が、真っ赤だったから。





3年間、ずっと見てたんだ。




分かるに決まってる。






だから俺も、決して伝えないと決めていたこの想いを、梨音に伝えようと思った。







真っ赤な顔をした、小さな梨音を抱きしめた。







くっついた部分から、梨音の激しい心臓の音が聞こえる。






「……………………………俺も。」









こう言うと梨音は、驚いたような顔をして、嬉しそうに笑った。





…………やっと、やっと、想いが通じた。







そういう梨音にキスをする。









同じ塾だった、違う高校に通う彼女は、ただでさえ赤かった顔をさらに赤くして、嬉しそうに微笑んだ。