こいつらといる数年より あいつといた一瞬が 輝いているのはなぜだろう

「俺は、あいつが好き、なんだ。」
ぽつりと、手紙に斑点ができる。冷たいそれが頬を流れるのは、悔しいからだ。
 封筒さえも愛おしく思う。
 そっと撫でると消印がないことに気づく。
 あぁ、こんなに想っていてくれているのか。
 直接届けてくれたこの手紙。気づくのが、遅かったんだ。全て、もっと早く気づいていれば、少しは違った明日があったのかもしれない。
 あいつの気持ちと、俺の気持ち。同じだったはずなのに、もう手遅れになったんだ。

 もう、戻れない。