それを呆然と眺めていた僕は、ハッとしてすぐに追いかける。
僕から離れようとしたのにお前は僕を引き止めた。お前は僕への気持ちを伝えた。それなのに、それを忘れろって言った。身勝手なのは、お互い様なのかもしれないな。
追いかける足を止めた。
その変わり、息を思いっきり吸い、今まで出したことの無いような大声で叫んだ。
「忘れられるわけねーだろ、ばーか!
僕だってお前が好きだ!」
遠くを走るあいつは足を止めた。肩で息をしながらこっちを振り向いた。
「前みたいに笑い合えなくなるかもしれない、そう思ったら全然言い出せなくて、踏みとどまってたのになんでそうお前は迷いなく言っちゃうんだ!
引っ越したくないよ、僕だって。
でも、引っ越さないとお前の足を引っ張ると思ったから、引っ越すって言ったのに、離れるって決めたのに、そんな簡単に僕の決意を揺るがすなよ…大切なんだ、お前のことが、好きなんだ」
最後は声にならなかったけど、こいつにちゃんと伝わっただろうか?
「俺だって、言うつもりなかったよ。でも、お前が離れるなら、言わないとって思って気づいたら口にでてた。」
僕の頬を優しく包むこの手はいつだって温かかった。
「好きだ」
二人重なった言葉は夕闇を静かに木霊した。
僕から離れようとしたのにお前は僕を引き止めた。お前は僕への気持ちを伝えた。それなのに、それを忘れろって言った。身勝手なのは、お互い様なのかもしれないな。
追いかける足を止めた。
その変わり、息を思いっきり吸い、今まで出したことの無いような大声で叫んだ。
「忘れられるわけねーだろ、ばーか!
僕だってお前が好きだ!」
遠くを走るあいつは足を止めた。肩で息をしながらこっちを振り向いた。
「前みたいに笑い合えなくなるかもしれない、そう思ったら全然言い出せなくて、踏みとどまってたのになんでそうお前は迷いなく言っちゃうんだ!
引っ越したくないよ、僕だって。
でも、引っ越さないとお前の足を引っ張ると思ったから、引っ越すって言ったのに、離れるって決めたのに、そんな簡単に僕の決意を揺るがすなよ…大切なんだ、お前のことが、好きなんだ」
最後は声にならなかったけど、こいつにちゃんと伝わっただろうか?
「俺だって、言うつもりなかったよ。でも、お前が離れるなら、言わないとって思って気づいたら口にでてた。」
僕の頬を優しく包むこの手はいつだって温かかった。
「好きだ」
二人重なった言葉は夕闇を静かに木霊した。

