『過去のトラウマとはなんぞ?』

いやこれ、聞かないといけない感じじゃないのか…

まぁ、少し聞いておきたい気持ちもあるから

探りを入れる。


「えっと、、俺、高校の時クラスの女子ほぼ全員に好かれてたことがあって…」

それは…

修羅場か



「そんで、女子たちが俺に誰が好きなのか教えろって詰め寄ってきたんです。」

『それは…』(お気の毒でしかない。)

「それで俺、誰も好きじゃないって言ったらその日以降クラスの奴らみんな俺に総スカンで。」

え、なぜみんなから?

「女子たちがあることないこと言ったみたいで、俺、それ以来女が苦手というか、怖くて…こういう勘違いしちゃうくらい」

『そうだったのか…』

少女漫画によくあるよくあ、、いやいかんな。
人の過去なんだから、少女漫画のヒーローみたいなんて、いかがわしいわ!私!

『ん?でもいいの?私になんか話して』

まぁ、勘違いしちゃったのが後ろめたいのもあるだろうけど、苦手なら避けた方がいいのでは?

「えっと、ごめんなさい、高梨さんですよね?」

『はい。』

「高梨さんなら、話してもいいななって…ほら!あの、俺に言いにくいだろうこととか言ってくれてたし…。」

『あ、』

腐女子であることを自ら告白しちゃったことか。

くっそー、少し忘れてたのに

むしろ寺島が忘れてたらラッキーだと思ってたのに覚えていたなんて(泣)

『そうか。。大変だったんだなー。まぁ、あの、気にしないでいいから!勘違いとかもそうだし、な、なによりふ、腐女子であることは、忘れて欲しい…です。』