『私は…環くんといて、正直ときめいたりしてた。それに今日みたいに私のことで怒ってくれたりされたら…』
そんなの
『…す、好きにならないわけないし…。』
『だ、だから…わ、私もその…』
言え!頑張れ!私!
少女漫画を読んでる時は
早く言え!はやく!なんて呑気に思ってた。
でも、いざ自分が告白となるとなかなか恥ずかしいし、言葉につまるんだと実感した。
そして、思いっきり目を閉じて、力を込めて言う
『環くんがすき』
そう言ってしばらく反応がないからぐっと閉じてた目を開くと
「…。」
固まっている環くん。
『えっと…』
「夢?」
『え?』
「夢じゃないよね?」
素っ頓狂なことを言う環くんはなかなか見れないレアな表情をしていて
可愛い…
と思ってしまうほど
『うん』
「はー。嬉しい」
そう言って、顔を隠し喜んでいる
そして、
環くんは私に向き直して
「千鶴ちゃん、ちゃんと辛い時は俺に言うこと。そんで、今日から彼氏彼女としてお願いします。」
『はい!』
私はそう言って、環くんの胸に飛び込んで抱きついた。

