卒業から1年前のこの日、私達は中学3年生の新学期を迎えていた。
「琳花、おはよー」
この声は幼馴染みで私の一番の理解者である歌鈴。
「おはよ!歌鈴」
こうしてまたいつもの日常が始まる。
ただいつもと違うのは学校に着いたらいよいよクラス発表があるということ。
...が、私と歌鈴は幼稚園からずっと一緒。
クラスが離れたことなど1度もなかった。
そして学校に着き、クラス発表の紙が配布された。
「もちろん、同じクラ...」
と言おうとしたそのとき私が見たのは、
橘 琳花ー1組 小川 歌鈴ー2組
という文字だった。
「え、?」
私達は2人同時に声にならない声を発していた。
クラスが...ちがう!?