次の日、茉衣と遥紀は茉莉を送り出す。

「いってらっしゃい。」

茉莉が見えなくなると、

「今日、話そうと思う。茉衣達をこれ以上傷付けられない。」

ちゅっ。

「私は遥紀を信じてる。」

ちゅっ。

「茉衣、ありがとう、愛してる。」

茉衣はハルカを抱いて来て、

「パパいってらっしゃい。」

遥紀は、

「ハルカ、行ってきます。」

遥紀はハルカにキス。
ハルカはきゃあきゃあ喜ぶ。

「遥紀、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」

キス。


「Radio Christmas、今日は、みんなに大事な話があるんだ。だから聞いてほしい。昨日、私、サンタは、高校の同窓会に行きました。久しぶりの仲間達と会って、いろいろ話しました。やはり、仲間達も私の結婚の話を知っていて、いろいろ問い詰められました。週刊誌の記事について、子連れの女性と結婚したこと、何で?と疑問を投げかけられました。何故なら、過去の付き合っていた彼女を知っていたから。私にとって、大切で、お互い、結婚できたらいいね、と意識していた彼女。彼女は昨日いました。私が恋愛のトラウマを抱えることとなった、理由を話そうと思う。」

「12年前、この地方の高校に、三田君という人がいた。彼には彼女がいて、それは皆が認めるくらいラブラブで、いつ結婚するの?とか言われて、どうしよっか?と見つめ合う程でした。ある日、三田君は彼女と歩いていた、すると父親に見つかり、引き離された。彼女は父親に殴られ、かばう三田君を強引に家に連れ戻しました。父親はすぐに別れろと言いました。別れなければ彼女に危害を加えると。三田君は彼女が好きだった。悩んだ。高校を卒業したら別れる、父親の話を、断ち切る為に県外の大学を受けると。彼女も納得した。本当は辛かった。寂しくて、理不尽な理由で別れなければならなかった。」

「そして、別れの日、10年後、お互い結婚して、笑い合えたらいいね。と誓い、涙ながら、抱き合って別れた。深まる父親との確執。堕落する日々、何をしてもしっくりこなくて、ただ虚しいまま、勉強して、女性なんて寄せる事のないまま、4年後、仕事に就き、話している。父親との確執は続き、避けるように一人暮しをしていた。二人兄弟の下の三田君は兄が結婚すると聞いた時、何で好きな人と