同窓会の日、茉衣は産後安定している。
茉莉とハルカを妹と弟の嫁に預ける。


車の中、会場の近くに着き、遥紀は茉衣のほおにそっとキスする。

「じゃあ行くね。」
「後で合流する。大丈夫かな、歩かせて。」
「大丈夫。ありがとう。」
「では、ひとまずのお別れ。」


会場、中では噂。

「ハルとサナ、来るよね…?」
「うん…大丈夫?今まで片方でも無かった…まさか揃うなんて…。」
「元カレと元カノ。」
「サナ子供いるの知ってる?」
「え?」
「ハルの子供か、あの後サナが狂って知らない男とやってできた子供とか噂あるよ。」
「どちらにしろシングルマザーでしょ?」
「成人式の時、指輪してなかった。」
「そういやハル、子持ちと結婚したらしいね。」
「初婚でしょ?」
「デキ婚だって。女もよくやるよ。エッチしないと赤ちゃんできないし。誘惑?汚らわしい。」
「二人を近づけていいのかな?」


すると、

「久しぶり、」

茉衣が到着。

「さ…サナ。」
「ん?どうしたの?ピリピリして。」
「いえ…。」
「なあに?あ…珍しいからびっくりしたんだ。」

にこっ。

「へへっ、驚いた?」


そこへ、

「お、久しぶりだねサナ。」

遥紀は茉衣に言う、

「久しぶりね、三田君。」

周りはびっくり。固まる。

「三田君変わってないね。」
「サナこそ、すぐにわかった。」
「落ち着いたね。結婚したの?幸せ?」
「うん、幸せだよ。パパになってさ、サナは?」
「幸せとでも言っておこうかな?あははは、」
「よかった。」

ある人は茉衣に、

「何で話せるの?」

茉衣は、

「元カレだから?それは過去のこと。お互い家族のことがあるし、進まないと始まらないもの。楽しまなくちゃ。約束。10年後お互い笑い合えるように。」


茉衣はにこにこしながら話す。


そこへ、あ、お二人さん。遥紀の親友が(茉衣と遥紀の結婚を知ってる)。

見てた周りは、

(石ちゃんモラルない…。それでもハルの友達?)

「ナオト、元気してた?」

行く。
抱き着いてこっそり、

「まだ内緒。」
「ごめん…。」

友達は、

「そういや奥さんは?」