た。彼女を傷付けて、全て背負わせ、遥紀まで苦しめてしまった。すまなかった!最低な親だ。」
遥紀は父を抱いて、
「自首しなくていい。茉衣はそんなの望んでいない。…自ら引いた。オヤジに従った。オヤジを傷付けないように。」
「…。」
「自首なんてしなくていい。」
「…すまなかった。」
毎日茉衣は茉莉の所にできるだけいる。
泣いて、枯れて。体力を使って。
遥紀は仕事終わって家に帰り、病院へ行く準備していると電話が鳴る。
遥紀は恐る恐る出る。
「…もしもし。」
「あなた誰?娘、茉衣の家よね。茉衣は?孫の茉莉は?」
「…私は茉衣さんの…。」
「誰?」
「…茉莉の…。」
「父親?」
「…はい。…茉衣さんは、茉莉の所にいます。」
「?」
「…茉莉は生死をさまよっています。」
「茉莉が!?」
「…私と茉衣さんは愛し合っていました。…ですが引き裂かれました。…私は茉莉の存在を知らないまま生きてきました。再会し、娘のいる茉莉さんを結婚したと思っていました。…茉莉を見つけ、喋ってみると気軽に話してくれて、茉衣さんとの過去を封印して近づきました。引き込まれていき、茉莉の年など忘れていました。ある日、茉莉がこけて、お守りが落ちて、中が見えた時、私がプレゼントした指輪が見えました…。茉莉の、パパからのものかな?で初めて茉莉の年を聞きました。10さい。さかのぼるとつじつまが合う。茉衣さんを捜し、会いました。…最初はとぼけていました。次に会った時は正直に話してくれました。…わかっています。ダメな男でダメな父親です。できるだけ側にいたかった。愛していました。未練タラタラで、忘れられずに、ずっと想ってきました。…すいませんでした。いくら謝っても、許して頂けないと思います。ただ、父親として茉莉に愛情を注ぐ事が、私にとっての償いです。」
「…茉莉はどこの病院にいるの?」
「…○○病院にいます。無菌室ですので入ることは難しいかも知れません。」
「それでもいいわ。あなたに会いたい。」
「…。」
「あなたは悪くない。茉衣はあなたを愛している。変わっていないわ。」
「…。」
「今から行きます。」
「…はい。」
病院に駆け付ける遥紀。入口にいる。緊張して、不安。
そこは茉衣の母に指定された場所。落ち着かない。
すると、茉衣の
遥紀は父を抱いて、
「自首しなくていい。茉衣はそんなの望んでいない。…自ら引いた。オヤジに従った。オヤジを傷付けないように。」
「…。」
「自首なんてしなくていい。」
「…すまなかった。」
毎日茉衣は茉莉の所にできるだけいる。
泣いて、枯れて。体力を使って。
遥紀は仕事終わって家に帰り、病院へ行く準備していると電話が鳴る。
遥紀は恐る恐る出る。
「…もしもし。」
「あなた誰?娘、茉衣の家よね。茉衣は?孫の茉莉は?」
「…私は茉衣さんの…。」
「誰?」
「…茉莉の…。」
「父親?」
「…はい。…茉衣さんは、茉莉の所にいます。」
「?」
「…茉莉は生死をさまよっています。」
「茉莉が!?」
「…私と茉衣さんは愛し合っていました。…ですが引き裂かれました。…私は茉莉の存在を知らないまま生きてきました。再会し、娘のいる茉莉さんを結婚したと思っていました。…茉莉を見つけ、喋ってみると気軽に話してくれて、茉衣さんとの過去を封印して近づきました。引き込まれていき、茉莉の年など忘れていました。ある日、茉莉がこけて、お守りが落ちて、中が見えた時、私がプレゼントした指輪が見えました…。茉莉の、パパからのものかな?で初めて茉莉の年を聞きました。10さい。さかのぼるとつじつまが合う。茉衣さんを捜し、会いました。…最初はとぼけていました。次に会った時は正直に話してくれました。…わかっています。ダメな男でダメな父親です。できるだけ側にいたかった。愛していました。未練タラタラで、忘れられずに、ずっと想ってきました。…すいませんでした。いくら謝っても、許して頂けないと思います。ただ、父親として茉莉に愛情を注ぐ事が、私にとっての償いです。」
「…茉莉はどこの病院にいるの?」
「…○○病院にいます。無菌室ですので入ることは難しいかも知れません。」
「それでもいいわ。あなたに会いたい。」
「…。」
「あなたは悪くない。茉衣はあなたを愛している。変わっていないわ。」
「…。」
「今から行きます。」
「…はい。」
病院に駆け付ける遥紀。入口にいる。緊張して、不安。
そこは茉衣の母に指定された場所。落ち着かない。
すると、茉衣の


