「い…いやぁ!!」
「茉衣…病院行こう。それに、母子手帳を取りに行こう。」
「…私。」
「赤ちゃんのため。」
「…はい。」


病院、

「おめでたですね。…何で8か月になるまでほって置いたのです!?」
「あの…性別を知りたいです。」
「いいですよ。ただし、父親には言うこと。隠そうとしているね。」
「…父親はいません。別れました。今から揃えたいです。一人で育てていくため。」
「茉衣!?」
「迷惑でしょ?別れるの知ってる男と寝て子供ができた恥ずかしい娘なんて。出て行きます。真田家の恥さらし。」
「…やめて。」
「教えて下さい。」

お腹の子供が女の子だと知る。

「女の子ね…。」

優しいカオ。

「ありがとうございます。」

(途中で度々略してます。)

「…そして私は家を出ました。母は泣いていました。よくお金が送られて来ました。家に茉莉を連れてたまに帰りました。両親は茉莉に愛情を注いでくれました。別れた男の子供なのにベロンベロンになって。お墓へ行くなり、先祖に孫の成長を報告して。」

遥紀は、

「ごめん。」
「いいの。…茉莉は私の宝物。」
「結婚しよう。」
「…。」
「茉莉を2人で。茉莉の為に!」
「…はい。」


遥紀の両親と兄は陰で見ている。

「…遥紀を引き離しのは罪だったのか。人生を狂わせて、孫に手をかけてしまって…命を奪ってしまうのか?…犯罪だ。自首しよう。最後に孫を見たい。…願いが叶うなら!?」


手術室から茉莉が出てくる。

「茉莉!茉莉!!」
「できる措置は施しました。まだ予断を許せませんが、生きています。」

息の音。

「茉莉…聞こえる?ママよ!」


茉衣と遥紀は集中治療室へ、
完全無菌状態。
茉衣は茉莉の頬に触れる。

「茉莉…あぁ。私の大切な娘。」

涙。

茉莉の意識は無く、息だけしている。
茉衣は憔悴しきっている。
遥紀は茉衣を心配して、

「茉衣、休むんだ。」
「…ダメ。茉莉が寂しがる。」

母の愛。
遥紀は外に両親と兄がいるのに気付く。
遥紀は外に出て、

「何しに来た!!…娘をこんなに苦しめて。…やっと会えたのに!?」

父は、

「責任取るよ。自首する。償う。全て聞いて