クローバー

「…いえいえ。」
「先輩に謝りなさい!わかった?」
「…ごめんなさい。」
「そ、そんな…。」
「よ、気難しい男でも、兄弟には負ける?だよねぇ、去年担当だったんだもんね。」
「うるさい…。でも、礼衣は安全だよね、何よりも気難しい男だから、探っても女なんて出てきやしない。」
「気難しい言うな…。」
「自分でも自覚してるくせに。」
「…仕方ないだろ、トラウマなんだから。」

(ふふふ、彼女の弟)
(ばれたら殴られるじゃないか)
(いつかはわかる。その時に殴られなさい)
(げ…。)

「トラウマって何かあったのですか?」

理由を知らない部員が聞く。

「ああ、礼衣は生粋の女ギラ…。」
「男ギライだ!男の醜い部分がキライだ。こうして絡むのは好きだけど深層にあるものがキライ。…はぁ…話すだけで苛々する。」
「だからそろそろ忘れろって。」
「できるか!かたちがある。僕はこの世のどこかで普通にいるあの男が憎い!見つけたら絶対に復讐する。たとえ誰が止めようとも。」
「え?」
「だから気難しいんだよなぁ…。根はすごく優しいんだけど。」
「…。」

聖華は黙り込む。聖華が礼衣の事を知ってる(付き合ってるのまでは知らない)友人は複雑。

弟は闇はあるけど、優しい礼衣に好意を持つ。弟は青山と聖華が何かあると勘違いする。それは仲良く話していたから。弟は礼衣に、

「姉さんとあの先輩は付き合ってるのですか?」

(礼衣は聖華の彼氏)

「それはないよ。パートで仲良しなのはモットーだし。」

(ばれたらどうなるのだろう…。)


二人のデート。

「弟、いたんだ。」
「…あともう二人いるの。ごめんなさい、言おうと思っていたの。なかなか言えなくて。」
「兄弟喧嘩する?」
「しないです。したら負けます。」
「礼衣は喧嘩するの?」
「しないよ。優しい姉さんだ。小さい頃から可愛がられた。だからこそ捨てられて逆上した。聖華、好きだよ。」

ちゅっ。

「私も好きです。」


「はぁん!?…はぁはぁ。」

聖華は礼衣に抱かれてる。

「聖華と会えて変われた。本当は、毎日のように告白されて、8回目くらいから気になっていた。それに、いつまでも待つなんて言われたら動揺するよ。それで青山に見破られたし