頑張ってみようかな。ふふ。」

「冗談じゃない!作らす前に離さなければ。あの女は子持ちだ!…憎い。あの女の大切なもの、娘を奪う。絶望に陥れてやる。絶望にうちひしがれてるあの女を見るのが楽しみだ。そして、遥紀を戻す!!」


父は家に帰ると、

「遥紀の奴、あの女と復縁して、逃げた。裏切りだ。」

兄は、

「離すんだね。」

「ああ、憎いあの女には娘がいる。遥紀をパパと呼ばせてる。そんな女とくっつけれるか!しかもあの女、遥紀との子供を作ろうと意識している。阻止するんだ。」
「はい。」
「遥紀も意識している。泥沼に堕ちる前に。あの女の大切なもの。娘を壊して、痛みつける。絶望に陥れるのみだ。そして、遥紀も連れ戻す。」


それから父と兄と母は茉莉を探る。憎しみは広がる。
天真爛漫な茉莉は気付かずに、ルンルンで帰っている。


(キミを標的にさせてもらうよ、真田茉莉チャン。)

ニヤリ。

ある日、茉莉は学校の帰り。
そこへ、

「少しいいかな?」

男の人。
茉莉は危険を感じる。

「…あの、ママとパパが待って…。」

男は茉莉に無理矢理何か飲ませて、水で流し込む。
茉莉は、

「!?…。」

倒れる。


車に入れられる茉莉。

茉莉は連れ去られる。


「茉莉?…おかしい。いつもなら帰ってる。

不安に思った茉衣は学校に電話する。

「…帰った?」

茉衣は遥紀に、

「茉莉が帰って来ないの。」

遥紀は胸騒ぎがする。

「わかった、捜す。茉衣は落ち着くんだ。」
「…はい。」


茉莉は目を覚ます。
大人3人。

「…ここはどこ…?」

茉莉は意識がもうろうとしつつも言う。

「ようこそ。茉莉ちゃん。」

ニヤリ。

茉莉は逃げれない。
若い男のひざの上。

「睡眠薬がよく効いているみたいだね。よく眠っていた。」「…。」

茉莉は怯える。

「怯えないでいいよ。まあ、少し痛い事するから泣くかもね。」
「…パパ、助けて…!」

茉莉は叫ぶ。

「パパ…パパ…!」

ドキッ!?

男二人はためらう。

「何故小娘にごときドキドキする!?…憎い娘だ。あの女に似て憎い。」