体調は?」
「今は大丈夫です。」
「そうか。体調には気遣うように。」
「ありがとうございます。」
政治の部屋。
多恵子が休んでいて、政治が寄り添う。
キス、
「…んっ。」
「好きだよ。多恵子。」
多恵子はキスで返し、
「私も好きだよ。」
キスの繰り返し。
政治は多恵子のお腹を優しく撫でる。
「この中にいるんだよ。不思議。」
笑う。二人は眠る。
時は経て、新学期。
多恵子のお腹は少しずつ目立ってくる。
二人は仮の新居に住んでいる。(多恵子の家)多恵子の妊娠を他の先生には3月に話した。手を出すの早いね。と言われたが祝福された。
多恵子は近くの高校に赴任する。
3年の政治のクラスでは、
「きぃちゃん転勤だって。」
「結婚したら報告するって言ってたのにね。」
旧多恵子のクラスの人達は口々に言う。
政治が入って来る。
「静かに!」
すると、
「先生、紀平先生が結婚するまでここにいるって約束したのに…。」
政治は、
「明日、離任式だから終わったら話してみたらどうかな?あと、約束してたのならその約束ありだったりして。って推測だけどね。」
「結婚したの?」
「さあ、わかりません。それより私の結婚できないとこをたまには気にして欲しいな。」
「先生は手遅れだもん。」
「…。」
次の日、多恵子は離任式に臨む。
お腹が少しでも目立たないようにワンピース状のスーツ。髪は束ねている。
花束を渡された多恵子。笑顔がきれいだ。
3年生だけの集会。集合場所に向かう生徒達。
「ねぇ里奈、紀平先生に花束渡してどうだった?」
「左手の薬指に指輪してたよ。」
「え?」
周りはびっくり。
「あと…何だかお腹が出てたような気がする。」
「妊娠?」
「わからない。そんな気がしただけ。」
集会。多恵子がいる。政治は脇で見守っている。
「みんなごめんね、いきなり転勤して。…みんなに報告することがあるの。あのね、もうすぐ結婚するの。入籍は落ち着いたらしようと思ってる。だからあと少しの紀平でいられる時期を楽しんでるの。でもそろそろ入籍しないと、」
お腹を優しくさすって、
「ここにいる赤ちゃんに怒られるかな?
「今は大丈夫です。」
「そうか。体調には気遣うように。」
「ありがとうございます。」
政治の部屋。
多恵子が休んでいて、政治が寄り添う。
キス、
「…んっ。」
「好きだよ。多恵子。」
多恵子はキスで返し、
「私も好きだよ。」
キスの繰り返し。
政治は多恵子のお腹を優しく撫でる。
「この中にいるんだよ。不思議。」
笑う。二人は眠る。
時は経て、新学期。
多恵子のお腹は少しずつ目立ってくる。
二人は仮の新居に住んでいる。(多恵子の家)多恵子の妊娠を他の先生には3月に話した。手を出すの早いね。と言われたが祝福された。
多恵子は近くの高校に赴任する。
3年の政治のクラスでは、
「きぃちゃん転勤だって。」
「結婚したら報告するって言ってたのにね。」
旧多恵子のクラスの人達は口々に言う。
政治が入って来る。
「静かに!」
すると、
「先生、紀平先生が結婚するまでここにいるって約束したのに…。」
政治は、
「明日、離任式だから終わったら話してみたらどうかな?あと、約束してたのならその約束ありだったりして。って推測だけどね。」
「結婚したの?」
「さあ、わかりません。それより私の結婚できないとこをたまには気にして欲しいな。」
「先生は手遅れだもん。」
「…。」
次の日、多恵子は離任式に臨む。
お腹が少しでも目立たないようにワンピース状のスーツ。髪は束ねている。
花束を渡された多恵子。笑顔がきれいだ。
3年生だけの集会。集合場所に向かう生徒達。
「ねぇ里奈、紀平先生に花束渡してどうだった?」
「左手の薬指に指輪してたよ。」
「え?」
周りはびっくり。
「あと…何だかお腹が出てたような気がする。」
「妊娠?」
「わからない。そんな気がしただけ。」
集会。多恵子がいる。政治は脇で見守っている。
「みんなごめんね、いきなり転勤して。…みんなに報告することがあるの。あのね、もうすぐ結婚するの。入籍は落ち着いたらしようと思ってる。だからあと少しの紀平でいられる時期を楽しんでるの。でもそろそろ入籍しないと、」
お腹を優しくさすって、
「ここにいる赤ちゃんに怒られるかな?


