クローバー

者が娘を妊娠させるとは何たる事だ!!よくもそれで教師という仕事ができたな!」
「…すみません。」
「パパやめて、私の責任なの!」
「うるさい!こういうのは男の責任だ!」

殴ろうとする。

「パパ!」

多恵子は止めようとして、父に振りほどかれ、倒れる。

「いや!…お腹が痛い!?」
「多恵子!!」

多恵子はお腹を押さえる。血を吐いて気を失う。

「あなた!何て事するのです!」

母は怒る。政治は多恵子を抱いている。


多恵子は病院に運ばれる。お腹の赤ちゃんは無事だった。
多恵子は目覚める。

「あ…赤ちゃん。」

政治は、

「大丈夫だよ。こけて少し打撃受けたみたいだけど何ともない。生まれてきたがってる。」

多恵子は涙。

「ごめんなさい…妊娠して足手まといだよね。」
「嬉しいよ。嬉しくないわけないじゃないか。」
「本当に?」
「多恵子の泣き顔見たら怒られる。お義父さんにそばにいていいと許しがでたと言うのに。」

なでなで。

「今日は一日病院で休んでおく?」
「ダメ、だって私…。」
「学校は明日は休みだ。」
「政治さんの家族に心配かけるわ。」
「それより多恵子が大事だ。」

キス。

「政治さんといたい。」


次の日、政治の家へ。

「多恵ちゃんいらっしゃい。」

温かく迎えられる。妹も弟から逃れる為に寄ってくる。
居間。母は、

「息子を貰ってくれてありがとう。息子は手が早いでしょ?たまに朝帰りがあるし、休みも遅いし。ごめんね、しばらく女っ気が無かって今が一番の時だから勢いあまって赤ちゃん作らないか心配だわ。」
多恵子は、

「それが…その…妊娠してしまいました。」

お腹をさする。

「え?」

みんな驚く。政治は、

「親父、母さん、ごめん、多恵子を妊娠させてしまったんだ。昨日、こけて、流産しそうになった。だからゆっくりさせて欲しいんだ。」
「…いつ気付いたの?」
「木曜日、呼び出されて、一緒に食事していたら多恵子から聞かされた。検査薬を見たら確かに陽性だった。」
「…。」
「いつ作ったのか心当たりある…。まずは多恵子の家に謝りに言ったんだ。」
「…。」
「ごめん。」

父は、

「多恵ちゃん、